出張レッスンタイプの音楽教室(楽器などの家庭教師)やり方
| 更新: 2021/02/26 2605文字
今回は、今はやってないけど、かつて管理人が行った、出張レッスンビジネスです。
管理人がやった形態は、『DAW出張セットアップ&講義』でした(他の楽器に対応できるよう話を進めます)。小資本からスタートするにはうってつけですが、メリットやデメリット、やり方をチェックしてみましょう。
目次
■出張レッスンタイプの音楽教室のメリット・デメリット
■メリットは初期投資の低さや機動力
最大のポイントはココです。テナント契約とかするわけではないので、立ち上げ費用が非常に低くてすみます。 『車・専攻の楽器&演奏と指導スキル・事務用PC・指導者の心構え(初心者の立場などを考えて発言できる)』などの要素があれば、すぐスタートできます。
また、機動力も魅力です。大手の教室が11:00〜20:00(最終コマスタート19:00)などになると、社会人は残業が発生した場合レッスンに参加できません。しかし、20:00に仕事終わって帰ってくる受講者にたいして、相手の移動時間なしで20:30スタートなどの対応ができます。『大手の教室がある街中まで、遠くてなかなか出れない』という方に対応することもできます。
■デメリットは認知&信用度と、移動時間のロス
人通りがある場所に看板・教室をだすわけでないので、認知には少し苦労するかも。これはしょうがないんですが、資本を突っ込んで店舗・教室を設置しているわけでないので、コンテンツ力・対応力でカバーしましょう。
特に、教える仕事は『専門性&人柄』両方がバランス良く取れていたほうがよいので、それをアピールできるメディアも必要でした。
また、あまりに遠い場所での出張を受け付けてしまうと、移動時間のロスが大きくなり疲弊しますので、エリアはある程度絞る必要が出ます。管理人が受け付け終了した一番の理由はこれでした(笑)
■出張レッスンタイプの音楽教室のスタート
■まだ収益を申告していない場合は、開業届けだしましょう

(足成さんより、税務署画像おかりしました)まあこれは基本ですが、個人事業の開業届出は出しておきましょう。サラリーマンなどをやめた後だと失業保険がもらえなくなりますが、新規開拓でそれ以上稼ぎましょう。
株式会社など法人にする場合は、登記や法人設立届出・市区町村役場手続き・社会保険関係の手続きなど、やることが増えます。
また、他のお仕事をやりつつ、副業として週末や夜だけ対応し『給与所得&雑所得』のような申告のしかたでもよいかもしれません。
■受付用ホームページ制作&各種SNSのセットアップ
顧客を連れてきてくれる知り合いが何百人もいるならいいけど、上記で述べたように認知・集客には力を入れなければなりません。無料サイトサービスなどでもよいけど(管理人の知り合いの先生でwix使ってる人がいますが、メインのキーワード表示順位で、独自ドメイン競合に負けています)
通常は『ワードプレスで固定ページ・ブログページを設置』がおススメ。また、『ライトユーザー&女性見込み客層などにはアメーバブログ』もokです。 地域名&ユーザーの演奏上の課題などはキーワードになるので、それを解決するコンテンツをどんどん追加していきましょう。
SNSは拡散用で、音楽系サービスならsoundcloudやyoutubeも必須。特にyoutubeでは、『5分くらいのワンポイントレッスン』で動画を増やしていけると、動画ページからもレッスン申し込みサイトに流せます。レッスンでは、サウンドクラウドに作りこんだオリジナル曲を載せるより、『見込み生徒の課題をレクチャーする動画』の方が、圧倒的に有効です。DTMの先生のsoundcloudって、基本的に再生回数死んでいます(涙)。
■チラシや名刺などの、マーケティングツールも準備

これは管理人がつくったチラシですけど(スクール用じゃないよ!)、 『メインのキーワード検索順位が上がってきていない&自社メディアが育っていない』などの場合は、チラシも投下。専攻の楽器のユーザー層を考えながら『スタジオやお店においてもらう・ターゲット設定してポスティング』などを。
無造作配布の場合だと、レッスンの価格帯の商品であれば、1000枚~で1・2件のコンバージョンくらいでしょうか。数百枚程度の配布で1件問い合わせを取るためには、徹底的にターゲットを絞る必要があります。
最近ではスマートフォンユーザーも多いので、レスポンシブでサイトを組んでおいて、チラシqrコードで一発表示させると、相手もラクです。
■駐車場・スタジオなどもチェックしておく!

出張レッスンタイプの音楽教室とはいえ、事情により自宅が使えない方もいます。そのときは近隣レンタルスタジオなどを。また、問い合わせがきた場合は、googleストリートビューで経路や駐車場を確認しておきます。
このとき『スタジオ代の扱いはどうするか』は、必ず伝えておきます。出張費用・駐車場代・スタジオ代を受講者に負担してもらうとそれなりの費用になりますので、『高くても受けたいブランド力』は必要になります。
■このあとはどんな風に?
企画して行ったので、あとはPDCA(plan-do-check-act)のチェックとアクションです。ネット集客がうまくいかない場合は『ユーザーが使うキーワードのチェック・自社サイトのチューニング・より実態にあわせたコンテンツ追加』などを。
体験にくるけど、入会率が悪いなどの場合は、『声掛け・レクチャーの精度を高める』『演奏上の課題に対する、ヒアリング力を上げる』などの対応もします。
今は日本のコンテンツ消費人口は増えない&他のコンテンツと接触時間の取り合いになってるにも関わらず、アーティストが増えすぎて大変なのも現状。そういうときの収益化ラインとして、検討いただければと思います。

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