ステレオエンハンサー(イメージャー)とは?効果をmaxやマイナスかけで検証

      2021/06/24   1987文字

今回は、フリー素材サイトのオーディオデータを作っているときに、ステレオエンハンサー(イメージャー)エフェクターを試したことをお話いたします。ステレオ広がりのコントロールというと、最近ではdaw界でも一般的にいわれるキーワードです。『ステレオエンハンサーとは?』『今回使うOzone・ステレオイメージ』『パラメータによる検証』の流れで見ていきましょう。

なお、今回の楽曲は、管理人のフリー音楽素材サイトSSFより、『EDM03-euphoric trance』を利用します。

ステレオエンハンサー(イメージャー)とは?

メーカーにより『ステレオエンハンサー』『ステレオイメージャー』『ステレオスプレッド』のような名称で呼ばれています。一般的には『ステレオ広がり感をコントロール』するために使われます。『MS(ミッド・サイド)処理の、サイド音量上げ下げ』『センター固定サイドローテーション』『ディレイ』というように、メーカー・製品ごとに特長があります。


例えば『waves・S1 Stereo Imager』ですと、『width』のほか、『入力やメーター表示をLR→MS(ミッド・サイド)』『センター固定・サイドローテーションで変える』という機能があります。


MeldaProduction・MStereoExpander』の場合は、『ステレオdepth』のほか『周波数(ハイパス・ローパス)』『レゾナンスやディレイ』の設定が可能でした。他にもメーカーにより、さまざまな製品がリリースされています。

今回使うのは『iZotope Ozone・ステレオイメージ』

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ちょっとアップデートしてなかったので前のバージョンですけど(笑)マスタリングエフェクターのOzoneにもステレオエンハンサーがついています。ここでは『ステレオイメージ』という呼びかたです。帯域ごとに指定してステレオ広げたりできるので、今でもたまに使っています。コンプレッサーやリミッターもあるけど、『サイド圧縮上げ』以外の用途ではつかっていませんでした。

ステレオエンハンサーのパラメータ設定ごとに効果を検証

ノーマルの状態(ステレオエンハンサーをオフ)

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ノーマルの状態です。題材曲がトランスっぽいので、シンセをステレオで振るとそこそこ広がって聴こえますが、ジャンル的に、より壮大さがほしいところ

ほどほど(全帯域、maxの10~17%程度)

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全部聴いてみたところ、一番無難なのはこのセッティングでした。ぼやけずに、かつ広がり感も出るといった印象。maxの10~40%ぐらいで調整すると、あまりキツくならないでしょう。

マイナス方向に

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豪華さは減りましたが、『マイナス方向にかける』ことで、元々のものよりコンパクトに中央にまとまる効果がある、という点が発見されました。

全帯域、maxにかける

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豪華にはなるけど、ちょっとぼやけます。リズム系など、アタック感が必要なものがぼやけてしまうと、しまりがなくなるので注意です。ただし、『エピックやユーフォリックトランス』的なジャンルでは、synthなど特定パートに絞ってかけることで、使えるかもしれません。

あとがき・まとめ

  • ステレオエンハンサー(イメージャー)は、ステレオ広がり感をコントロールするもので、メーカーによって、パラメーターに特徴がある
  • iZotope Ozone・ステレオイメージは、帯域指定など、細かくかけることができる
  • 強めにかけるとそれなりに広がるが、全体像がぼやけてくるので注意

まとめるとこんな形でしょうか。個人的に『マスタートラックは軽め』『エピックトランスシンセや、バンド楽器のルームマイク的なパートは強め』『パートにより、帯域指定ができるときは入れる』という形で行うと、効果的かなと思いました。

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